体重無差別で柔道日本一を争う伝統の大会が、男子100キロ超級代表最終選考会を兼ねて行われ、一昨年準優勝で22歳の原沢久喜(日本中央競馬会)が初優勝を果たした。昨夏の世界選手権同級銀メダルの七戸龍(九州電力)と当たった決勝で、小外刈りによる有効を奪って優勢勝ちした。

 2連覇を狙った王子谷剛志(旭化成)は準決勝で原沢に屈した。西潟健太(旭化成)は2年連続3位。ロンドン五輪代表で昨年準優勝の上川大樹(京葉ガス)は準々決勝で七戸に一本負けした。

 全日本柔道連盟は強化委員会で世界選手権100キロ超級代表に、国際大会での実績を重視して七戸を選出。7階級のうち2階級で2人目を起用できる制度で、73キロ級の大野将平(旭化成)と66キロ級の高市賢悟(東海大)を加え、男子の代表9人がそろった。

 5日は選考会議を報道陣に公開したが、この日は非公開で話し合った。