体操の白井健三(18=日体大)が、意外な「弱点」を告白した。アジア選手権(31日開幕・広島)に臨む男子日本代表が14日、都内で練習を公開。「夏は暖かいし体も動く。調子は良好です」と笑顔で話した白井だが、今春入学した日体大の授業の話題になると表情が一変。「座学なら勉強すればいいんですけど、実技だから大変なんです」と苦笑いした。

 白井が履修する実技は、相撲、ソフトボール、サッカー、柔道など。「僕、運動オンチなんです」と話した後、最も苦手な実技に水泳をあげた。「平泳ぎはいいんですが、クロールができないんです」。100メートル泳ぎきるのが合格基準だというが「70メートルで疲れて止まっちゃう。先生も分かっていて、いつでもプールから上がれる1番はじっこのコースを泳いでます」。

 2年前の世界選手権床運動で金メダルを獲得。内村航平をもしのぐ「ひねり」の技術を見せたが、水の中では抜群の運動神経も半減するようだ。「100メートル泳げないと、来年再履修なんです」と、困惑した表情で話していた。