世界7位の錦織圭(26=日清食品)が敗れ、32年の佐藤次郎以来、日本男子84年ぶりの4強入りはならなかった。昨年4大大会すべての決勝に進み、3度優勝した同1位のジョコビッチ(セルビア)に3-6、2-6、4-6のストレートで敗れた。

 ジョコビッチが本来の強さを取り戻した。4回戦で、100本の凡ミスを記録したが、この日は錦織の2分の1の27本におさえ、「これこそが、試合のカギだった」と振り返った。錦織とは過去7度対戦し5勝2敗と手の内は分かっていた。「世界でも素早い選手の1人。だから、少しでも多くのショットを打たせるようにし向けた」。作戦が当たり、大会2連覇へ前進した。