フィギュア世界ジュニア選手権で、日本人史上7人目の優勝を達成した本田真凜(14=大阪・関大中)が22日、開催地のハンガリーから羽田空港に帰国した。

 テレビカメラ7台、報道陣約40人が待ちかまえる中、本田は黒い服に、ピンクのスニーカーで到着口から登場。フラッシュとファンからの「かわいいー」の声を浴びながら恥ずかしそうに笑った。「すごくびっくりしました」。予想以上のフィーバーに驚きつつもうれしそうだった。

 かつて安藤美姫や浅田真央も優勝した“スター登竜門”ともいえる大会を初出場で制した。引き続きジュニアで戦う来季は追われる立場になるが「(ジュニアグランプリ)ファイナルと(ジュニア)世界選手権どちらも金をとれれば」と2冠を誓った。そのために「ショートプログラムから(3回転)ルッツ、トー(ループ)を入れたい。このシーズンオフに4回転やトリプルアクセル(3回転半)の練習をしたい」とレベルアップを図るつもりだ。

 まだ14歳だが、たたずまい、しぐさに色気が漂う。11年前、同じ年でジュニア女王となった浅田と比べられることも「うれしい」。風格十分のニューヒロインの誕生だ。