リオデジャネイロ五輪の聖火リレーは3日、首都のブラジリアでスタートし、約140人の走者が世界遺産となっている首都の名所を巡った。沿道は多くの市民でにぎわったが中断や遅れなど運営につまずきがあり、聖火が消える場面もあった。

 ルセフ大統領が聖火をともしたトーチを高々と掲げ、第1走者のバレーボール女子の五輪金メダリスト、ファビアナ・クラウジノ選手(31)が出発。サッカー元ブラジル代表主将のルシオ選手(37)は一昨年のW杯会場となった競技場を一周した。

 2004年アテネ五輪の陸上男子マラソンの銅メダリストで、トップを走っている時にコースへ乱入した観客に妨害されたことで有名となったバンデルレイ・デリマ氏(46)はカテドラル・メトロポリタナの前を走り、大歓声を浴びた。12歳のシリア難民女性も参加し「ブラジルが大好き」と喜びに浸った。

 一方で運営は混迷。テスト大会でもトラブル続きの五輪組織委員会は、またも課題を突きつけられた格好だ。