バドミントンのリオデジャネイロ五輪代表発表会見が9日、都内で行われ、女子シングルスのメダル候補の奥原希望(21=日本ユニシス)が「ここに立っていることが奇跡」と、感極まって涙を浮かべた。「2度目にケガをした時のことを思うと、こみ上げてきた」と話した。

 13年に左膝半月板を損傷し、復帰してすぐの14年に今度は右膝半月板を損傷。目指すのは「東京(五輪)かな」と1度はあきらめかけたが、復帰後のリオ五輪レースで結果を残し、世界のトップへとへ大きく羽ばたいた。

 優勝候補として周囲から警戒される存在だが「まだまだ技術を磨きたい」と余念がない。粘り強く球を拾うのが身上だが、さらに「攻めて、決めきる力をつけたい」と五輪までの課題を挙げた。