女子48キロ級で16歳の須崎優衣(東京・安部学院高)が初優勝を果たした。JOCエリートアカデミーに所属する須崎は、初めて進出した決勝で昨年アジア女王の入江ゆき(23=自衛隊)に7-3で快勝。20年の東京五輪を目指す高校2年生が、初のシニア全国タイトルを手にした。同53キロ級は同じくエリートアカデミーから今春至学館大入りした向田真優(18)が初優勝。同69キロ級もエリートアカデミー出身の古市雅子(19=日大)が初優勝した。

 男子グレコローマン59キロ級では、日体大の文田健一郎(20)が初優勝。同級生の樋口黎(20)がリオデジャネイロ五輪出場を決めたことに刺激を受け、シニア初タイトルを手にした。同75キロ級は阪部創(22=自衛隊)が初優勝。フリースタイル61キロ級は有元伸悟(22=近大職)が初優勝し、同65キロ級は鴨居正和(24=自衛隊)が前年の61キロ級に続いて連覇を果たした。

 この日は、大会を欠場したリオデジャネイロ五輪代表男女計10人が来場。決勝戦の前に全員がマットに上がり、五輪に向けての決意を表明した。