国際オリンピック委員会(IOC)は22日、2008年北京五輪で重量挙げ女子48キロ級2位のセビル・オズカン(トルコ)をドーピング違反で失格処分とし、銀メダル返還を求めると発表した。最新技術で当時の検体を再検査し、筋肉増強作用のある禁止薬物のスタノゾロールに陽性反応が出た。

 北京五輪のこの階級で日本選手は三宅宏実(いちご)が6位、大城みさき(ハーツ&ハーツクリニック)が8位だったが、順位は1つずつ繰り上がる見通し。IOCは国際重量挙げ連盟に成績の修正と処分を要請した。

 IOCは同日、新たに北京五輪で4競技、8カ国・地域の30選手、12年ロンドン五輪で2競技、9カ国・地域の15選手が陽性反応を示したと発表。北京五輪では30選手のうち23選手がメダリストだったとしていた。