国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が6日、スイスのローザンヌで始まり、南米で初開催された8月のリオデジャネイロ五輪をデュビ五輪統括部長が「期待以上の成功だった。選手や関係者の笑顔に包まれ、素晴らしい大会になった」と総括した。

 運営面でトラブルもあったが、IOCは「難民五輪選手団」が初参加し、コソボやフィジーなどが初めて金メダルを獲得した点を高く評価。マコネル競技部長は「メダルを獲得する国が広がり、多様性を証明した大会になった」と述べた。女子選手は全体の45%以上になったという。

 ロシアの国家ぐるみのドーピング問題などを踏まえた対策では、世界反ドーピング機関(WADA)から独立した新たな検査システムの確立を含めた10項目の改革案が示される。

 2020年東京五輪関連では7日に大会組織委員会が準備状況を報告し、野球・ソフトボールや空手など追加種目の会場案が承認される見通し。理事会は8日まで行われる。