日本バスケットボール協会は13日、都内の事務局で会見を開き、20年東京五輪出場を目指す男子代表のヘッドコーチに、アルゼンチン人のフリオ・ラマス氏(52)が就任したと正式発表した。

 ラマス氏は、アシスタントコーチとして北京五輪銅メダル、母国代表を率いて12年ロンドン五輪4位に導いた名将。現在母国のプロチーム、サンロレンゾを率いており、シーズン終了後の7月1日から指揮を執る。

 昨年9月、リオ五輪終了後からラマス氏との交渉にあたっていた東野智弥技術委員長は「多くの候補の中から3人に絞り、最終的には1週間ほど前に米国でエージェントと交渉し合意した。日本人と体格の変わらないアルゼンチンを世界トップ級に導いた手腕、特に練習の組み立ての緻密さなどを高く評価している」と話した。ラマス氏には、すでに最近の日本代表の練習や国際親善試合のビデオを送っているという。三屋裕子会長は「五輪に出場してベスト8までもっていく挑戦のスタートが切られる」と期待を寄せた。