18日にスウェーデン・イエーテボリで開幕するフィギュアスケート世界選手権の女子で連覇を目指す安藤美姫(トヨタ自動車)は16日、ショートプログラム(SP)を昨季使用した交響組曲「シェエラザード」に変更して滑ることを明らかにした。シーズン終盤での曲目変更は異例。

 注目の4回転ジャンプもフリーで挑戦しない意向を示した。女子はSPが19日、フリーが20日に行われる。

 安藤は今季のSPに歌劇「サムソンとデリラ」を使用してきたが「表現しきれていない。(ジャンプなどの)タイミングも合っていなかった」として、2月の4大陸選手権(韓国)後にモロゾフ・コーチと相談して変更を決めた。アレンジを変えた新曲は数日前に届いたばかりだが、16日の公式練習で披露した安藤は「不安はない。スムーズにタイミングよく滑れる」と前向きだった。

 4回転ジャンプの回避は「入れられる状態ではない」と説明した。