横浜で開催される卓球の世界選手権(4月28日-5月5日)を北朝鮮が欠場することが23日、分かった。2月末の締め切りまで出場登録がなく、日本卓球協会は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)を通じて連絡を求めたが返答がなかった。

 北朝鮮は団体戦と個人戦が隔年で開催される世界選手権には4大会連続で出場しており、北京五輪にも選手を派遣した。日本卓球協会は欠場の理由について「事情は不明」としている。

 背景には拉致問題などをめぐる日朝関係の悪化があるとみられ、朝鮮総連関係者は「監督やコーチに厳しい入国制限があり、正常な形で参加ができない」と、選手派遣を見送った北朝鮮側の事情を説明した。

 北朝鮮は世界選手権は2003年パリ大会を、当時流行した新型肺炎(SARS)を理由に直前で出場を取りやめた。04年カタール大会も欠場している。

 同選手権には140カ国・地域あまりがエントリーしている。