25日に開幕するテニスのウィンブルドン選手権男子シングルスで、けがからの復帰戦に臨む日本のエース錦織圭(日清食品)が24日、記者会見し「(4大大会で)ここだけ勝っていないので、勝ちたい気持ちはある。けがを再発しないように、その中で自分の全力を出す」と意気込みを語った。

 4月下旬に左脇腹を肉離れし、約2カ月ぶりの実戦となる。この日は世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と練習したそうで「(けがを)気にせずにできている」と回復具合を説明した。ミハイル・ククシュキン(カザフスタン)と対戦する1回戦は26日以降に行われる。

 閉幕後に同じ舞台で行われるロンドン五輪にも出場する。2008年北京五輪では1回戦で敗れたが、4年前と比べ「格段に違うのは(全豪オープン8強などの経験で)自信がついている。グランドスラム(4大大会)に匹敵するほどの大きさだと思うし、楽しみにしている」と話した。