2020年東京五輪開催に向けて来年2月までに設立される大会組織委員会は、担当閣僚の下村博文文部科学相、東京都の猪瀬直樹知事、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長、組織委会長の4者による「司令塔」の上部機関をつくる方向で調整が進んでいることが30日、関係者の話で分かった。

 五輪準備のかじ取りを担う4代表による上部機関は、12年ロンドン五輪組織委でも「オリンピック・ボード」の名称で設置された。この下に理事会、事務局などが置かれる見通しで、関係者は「ロンドン五輪の組織委に倣う形で、国際オリンピック委員会(IOC)からも推奨された構成になる」と述べた。

 オールジャパン態勢で理事会に指導や助言をするため、政財界の要人らで構成する諮問機関も設置される見通しだ。招致委員会の諮問機関だった評議会では、安倍晋三首相らが最高顧問に就任した。