柔道男子日本代表が「金取れマシン」の“命名権”を懸けて体を磨く。13日、都内で世界選手権後最初の強化合宿を公開。選手は午前、上村全柔連会長の指令で8日に完成した新兵器の体幹マシンに挑戦した。慣れずにぎこちない選手ばかりだった。篠原監督は「使いこなしたヤツの名前をマシンにつける」と餌をまき、命名権を懸けてとことん鍛えさせる方針だ。

 新兵器は、国立スポーツ科学センターと筑波大が約3000万円で共同開発。100キロ超級の鈴木桂治(31)は「NASAにありそう。おりみたいな中に入り、縦も横も回転の動きもできる。でも、うまく使わないと動きが鈍い」。100キロ級の穴井隆将(27)も「受けの動き、技の種類がつけば面白い」と説明した。今回の“反省合宿”は初めて強化指定全員で世界選手権のビデオを見て意見を言い合うなど新たな試みが満載。鈴木は「使いこなして名前を『桂治(Cage=おり)スペシャル』にする」と息巻いた。