<ラグビー強化試合:日本代表10-13サモア代表>◇30日◇東京・秩父宮ラグビー場

 世界ランク13位の日本は、同12位のサモアに逆転負けした。

 ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(HC)は、10-0で前半を終えたとき、「この点差は少ない」と思ったという。ホームの上、相手はキャップ10未満の若手中心、FW戦は互角以上だったが、勝てなかった。ジャパンの持ち味である速い展開ができない。同HCは「少し消極的だった。選手の落ち着きが足りないところを、相手がスローテンポにした」と言った。

 同時に、この日が58キャップ目のベテランWTB小野沢宏時は「よりリスクを軽減しようとしたのかもしれない」と振り返る。約3カ月ぶりの代表招集、戦術練習は3回だけ、さらにこの日の冷たい風雨が、積極性を奪ったのかもしれない。残り10分で、FW戦から2度トライの好機があった。カーワンHCは「それがものにできなかった。腕相撲のようなもの。勝ち方を学ぶことだ」と話した。