日本相撲協会は27日に開いた理事会、評議員会で08年の収支決算を承認し、総収入から総支出を引いた収支差額は約41億円のマイナスとなった。監督官庁の文部科学省から内部留保が規定より多すぎるとの指摘を受け、国技館改修基金を創設して約42億円を支出したため。

 相撲協会によると、マイナス収支は02年以来6年ぶり。担当者は「国技館の改修も必要で、文科省からアドバイスをもらって基金をつくった」と説明した。

 本場所事業収入はNHKから入る放送権料が減った影響で前年比で約1億5400万円の減収。巡業事業収入は5500万円余り増えた。