<大相撲秋場所>◇7日目◇17日◇東京・両国国技館

 隆の山(28=鳴戸)が、会心の掛け投げで幕内では初の連勝を飾った。関取最軽量98キロの自身より、68キロも重い芳東との新入幕対決を、最後は左足で相手の右太ももを跳ね上げた。母国チェコで柔道選手だったころ習得した、内股に似た投げで制した。物言いの末、勇み足で挙げたが前日6日目の幕内初白星から一転、この日の取り口は、敢闘精神評価のマークシートで断トツ1位となる快勝。「立ち合いから攻めたし、お客さんが喜んでくれてよかった」と、体だけでなく目も細めていた。