幕内蒼国来(29=荒汐)の相撲界復帰を祝うパーティー「まってました蒼国来」が27日、都内のホテルで開催された。

 蒼国来は「恩返しが土俵の相撲」と話す一方、もう1つの夢として「ここにいる荒汐部屋の力士の中で、2人でも3人でも白いまわしを締めて一緒に稽古したい」と、自分の成長だけでなく新たな関取誕生のアシストを誓った。裁判中も支えてくれた後援者からの激励やビデオレターに涙を流す場面もあった。

 横綱審議委員会稽古総見の様子を伝え聞いた荒汐親方(58=元小結大豊)は「横綱とやるなんてまだまだ。稽古を見てもまだ幕下レベルでしょうね。厳しいことを言えば名古屋場所だって十両くらい。1回十両に落ちて9月場所(秋場所)が勝負だと思います」と現状を分析。

 それでも「幕内という駅のレールの上には乗せてあげられた。その先には三役の駅もあるし、後ろには幕下だってある。ここからは本人次第」と今後の努力に期待を寄せた。