大相撲の横綱審議委員会が25日、東京・両国国技館で開かれて、来年初場所(1月12日初日、国技館)が綱とりとなる大関稀勢の里(27=鳴戸)について、内山斉委員長(78)も北の湖理事長(元横綱)と同じく「13勝以上の優勝」を条件に示した。

 「少なくとも13勝以上はマークしないと、綱を張る場面にはならない」と明言。その上で「優勝しなければ審判部も(話を)上げてこないでしょう。上げてきたところで我々も疑問符がつくと思う」と、「初優勝」も最低条件に加えた。

 また、5場所ぶりに優勝した横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)と、5連覇を逃した横綱白鵬(28=宮城野)については「白鵬は依然として盤石。勝負に懸ける執念、気迫に敬意を表したい。日馬富士も、スピードばかりでなく、もう少し横綱相撲を取れば、白鵬、日馬富士と並び立つ名横綱になると思う」と話した。