日本相撲協会お墨付きの「力士常識マニュアル」ができる!?

 時津風部屋力士死亡事件をきっかけに発足した同協会の再発防止検討委員会が21日、53部屋の視察をふまえた会合を東京・両国国技館で開き、理事会に提案する意見をまとめた。具体案の1つが品格を備えた理想の力士になる方法を記した本の作成だ。

 「六本木をTシャツ、短パン姿で歩いてはいけない」「ジャージー姿での外出は×」「勝負が決まった後のダメ押しやガッツポーズは禁止」。これまで物議を醸した力士の行動に善しあしの判断を下す。外国人力士でも分かるように、写真に○×印をつけて掲載する。子供に説明するような常識的な内容だが、伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)は「私が入門したころはジャージーはなかった。服装も変わっていて、若い力士が判断できなくなっている」と基本から説明する考えだ。

 やくみつる委員(漫画家)は私案として「これから入る人は本でいいが、現状を見慣れている人は乱れていること自体に気付かない。罰則を決めてもいい」とルールの徹底のため、違反者に出場停止などを科す、踏み込んだ提案をした。

 夏場所(5月11日初日、両国国技館)前に開かれる予定の理事会で承認されれば、具体的内容も決められる。