朝青龍は上機嫌で「凱旋(がいせん)帰国」を果たした。出発前の成田空港では「モンゴルがまた金メダル(ボクシングのエンフバット)を取ったんだ。モンゴルは今、スポーツが熱い。北京オリンピックは終わったけど、次はモンゴルオリンピックだというぐらい(巡業を)盛り上げたい」と笑顔で話した。

 ウランバートルの空港での歓迎式典では、ウランバートル市長らから花束をもらい、約400人の地元ファンから大きな拍手を受けた。その後、会場のモンゴル民族サーカス場を視察。朝青龍の兄でサーカス場の社長を務め、元新日本プロレスでブルーウルフの名で戦ったセルジブデ氏(32)は「横綱は『すべて計画通りにできている』と満足な様子だった」と話した。

 北京五輪の金メダリスト2人を巡業に招待する予定で調整中。白鵬が韓国で足止めを食う間に、朝青龍がモンゴル巡業の主役をがっちりとつかんだ。