横綱朝青龍(28=高砂)が長年の夢を実現させた。29日、東京・両国国技館で「ちびっこ相撲大会・朝青龍杯」を開催。8歳~12歳の男子で構成する1チーム5人の12チームが争う団体戦で、モンゴル代表が計4戦20取組を全勝する圧倒的な強さで初優勝を飾った。

 朝青龍は横綱に昇進した03年から「モンゴルの子供を国技館の土俵に立たせたい」と話し、日本一を争うわんぱく相撲大会に、モンゴルからも参加できるように働きかけてきた。しかし、実現に至らずに今年初場所で優勝した後「朝青龍杯をやる」と宣言。国内選考会を勝ち抜いたモンゴルの子供たちを自らの手で国技館の土俵に立たせた。

 7000人を予想した入場者数は1000人にも満たず、朝青龍は周囲に「宣伝が足りなかったんじゃないのか」と不満をもらしたが、「子供たちにはいい財産になったはず。2回、3回とやりたい」と継続開催を誓った。