<阪神大学野球:関西国際大8-4大体大>◇第6節3日目◇24日◇南港中央

 関西国際大が2季連続5度目の優勝を飾った。大体大との3回戦に8-4で勝ち、勝ち点5の完全優勝。完投で7勝目のエース松永昂大(3年=高松商)が今春に続いて最優秀選手賞を受賞した。阪神大学連盟は7月の関西オールスター5リーグ対抗戦優勝により、明治神宮大会(11月14日開幕)出場権を獲得済みで、関西国際大が出場する。

 最後は大黒柱で完全優勝をつかみとった。完投の松永にナインが飛びつく。昨年、榊原諒(現日本ハム)伊原正樹(現オリックス)を擁しながら届かなかった秋の神宮切符を2年ぶりに手にした。

 今春の全日本大学選手権で全国4強入りしたが、鈴木英之監督(42)は「春で達成感を得てしまったような」選手のモチベーションの低下が気になっていた。不安を反映するように、9月22日の帝塚山大2回戦で初黒星。2季連続優勝に向けて負けられない状況になって選手に火が付いた。来秋のドラフト候補・松永は登板8試合で7勝とエースの責任を果たし、女房役の福山達也(3年=福工大福井)は打席に立てば内角攻めに屈せず、死球で出塁。「死球で喜んで塁に出る。その気持ちの熱さがうれしかった。優勝のMVPはバッテリーです」と鈴木監督はねぎらった。