ソフトバンクの攻撃力アップのカギを握るのは、やはり「1番打者の固定」だろう。この数年は、ずっとリードオフマンが決まらなかった。右の大砲も課題の1つではあったが、何より多彩な攻撃を仕掛けるためにも必要なのは不動の1番打者の存在。山川、ウォーカーが加入し、打線に厚みを増しただけに、さらに機能的にするためには、今季こそ「1番周東」に期待したい。

小久保監督は打線編成に関して「相手が嫌がる打線にしたい」と話していた。抜群の走力を兼ね備えた周東がはまってくれれば、多種多様な打線が組める。2番打者は堅実な今宮であっても、攻撃性を高めるために柳田、近藤、栗原でもいいと思うし、あらゆるバリエーションの編成ができるからだ。

周東は昨シーズン終盤の9、10月度の月間MVPを獲得。打撃に関してはオフからいいイメージを持ってキャンプに入ったと思う。さらに選手会長にも就任。これまでとは違った責任感を背負ってグラウンドに立つことになる。これは野球人生にとって大きなプラス材料。技術面だけではなく人間的な成長は必ず野球に結びつく。レギュラーとしてチームをけん引しなければ、という思いはこれまで以上に強く背中を押しているはずだ。

打撃練習で少し気になったのは、もっと力強くスイングして欲しいということ。打撃フォームを気にしているのか、合わせるような振りが多かった。この日のシート打撃では内野安打1本。キャンプも中盤、さらに力強さを求めてもらいたい。

極端な言い方になるかもしれないが、今季のホークス打線を生かすも殺すも周東次第と言っていい。「1番周東」が実現すれば、超攻撃的なホークス打線の完成形が見えてくる。

(日刊スポーツ評論家)