阪神が早々に巨人戦のシーズン勝ち越しを決めた。試合は僅差だが、両チームにはそれ以上に戦力差がある。巨人はベストメンバーを組めないまま、若手を起用せざるを得ない状況だから、ここからひっくり返すのは難しい。

阪神は2回2死から6番小幡の今季1号ソロで先制した。カード初戦を延長11回の末に勝ちきった流れが、そのままチームに影響したようだった。19日の4番佐藤輝が放った決勝2ランが巨人に与えたインパクトが大きかったということだ。

先発デュプランティエが3回まで5四死球と制球を乱したのは、東京ドームのマウンドがフィットしなかったからかもしれない。しかし、1点リードした展開でまだ失点していない先発ローテ投手を3回で見切るのはなかなかできない。

球宴期間に入ることもあっただろうが、これは自軍のリリーフ陣に自信をもっている表れだ。実際、デュプランティエの後に投入された中継ぎもまるで相手を見下ろしているかのような投球だった。チーム防御率は1・95だから、数字上は2点を奪えば逃げ切る可能性が高いということになる。

しかし、投打に万全だとは思っていない。ここまで相手チームの自滅で拾っているゲームも目立ったからだ。オールスター後に故障者が復帰して各チームの戦力がそろったところで、いかなる戦いをするか。大事なことは慌てないことだ。(日刊スポーツ評論家)

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