まだまだAクラス、CS出場のチャンスあり。日刊スポーツ評論家の権藤博氏(86)が22日、中日の後半戦の戦いに向け提言した。
新任の井上一樹監督(53)の元、40勝46敗2分けの借金6、4位で前半戦を終えた。2位DeNAまでは2・5ゲーム差と混戦は続いている。88年、89年に投手コーチとして支えた近鉄の仰木彬監督の名前を出し、大胆な“金丸抑え”プランも語った。【聞き手・構成=石橋隆雄】
前半戦ラスト2試合を勝てていたらAクラスで折り返すことができていたが、まだチャンスなのは変わりない。1位の阪神があれだけ突っ走ると、ほかのチームはそこを追いかけるのではなく2、3位に入ろうとチマチマした戦いとなる。昨年、貯金2の3位DeNAが勝ち上がって日本シリーズに出たようなことが今年もありうる。
2位以下はどこも決め手がない。巨人も岡本の故障から打線がガラガラと変わっている。そこにいくと中日は打線が固まってきた。1番岡林、2番田中、3番上林、4番細川、5番ボスラーと。強くなったから固めたのか固めたから強くなったのかは別にしても、やっぱり強いチームは固まってくる。投手は元からいい。固めて堂々と戦えばチャンスは出てくる。
まだ8試合投げて未勝利だがドラフト1位金丸夢斗投手(22)はすごいボールを投げている。制球もいいし投げ方もすごくスムーズ。身長がない(177センチ)わりにいいタメを持っている。いいタメがあるから打者はタイミングが合わない。ただ21日の登板も球場で見たが、テンポが悪いから、かわいそうだが攻撃陣がついてこない。テンポが悪いから守っている選手がボーッとしていた。投げるようになったら構えるが、立っている時間が多いと、あれだけいい投球をしていても、野手が「さあ、いくぞ!」とならない。テンポがよかったらもっと援護点も取れると感じた。
抑えの松山晋也投手(25)が故障から帰ってくるまでは、苦しいが清水達也投手(25)や藤嶋健人投手(27)とかこのあたりを「やられても、もう1回行ってこい」というくらい大胆に使っていかないとなかなか抑えは育ってこない。
仰木彬さんが監督だったら金丸を抑えにやりかねない。95年オリックスで高卒2年目の平井正史を抑えに使ったこともある。金丸は制球もいい。先発は今も数がいる。松山不在の夏場をしのぐには面白いとも思う。
最大11あった借金を6まで減らした。今の中日打線は振れていると感じる。今までになかった力を出してきている。後半戦、面白い戦いは十分にできる。(日刊スポーツ評論家)







