楽天元監督の平石洋介氏(45)が2日、3日の2日間、沖縄・金武の楽天1軍キャンプを訪れた。PL学園の後輩にあたる前田健太投手(37=タイガース)ドラフト1位の藤原聡大投手(22=花園大)ら新戦力をはじめ、目に留まった選手を挙げた。さらに、練習で気になった点を指摘した。

◇    ◇    ◇

前田健のブルペン投球を見たが、球に強さがあった。コントロールはこれから。まだ、いかに出力を上げていくかという段階だが、しっかりしたボールを投げられていた。実は、少し心配していた。昨季終了後に会った際、「シーズン後半になって、やっと(状態が)戻ってきました」と話していた。とはいえ、昨季はマイナーが長かったため、実際の投球をあまり見られていない。どれだけ戻っているのだろう-。その心配はすぐに吹き飛んだ。

真っすぐだけでなく、チェンジアップも非常に良かった。スライダーのイメージが強い投手だが、アメリカで覚えたと言っていた。落差があり、ブレーキも利いている。これからさらに出力は上がっていくはず。表情も良く、充実ぶりがうかがえた。

藤原は2日にキャンプ初のブルペン入り。当然、見るつもりでいたが、旧知の人たちと話が盛り上がってしまい、残念ながら見逃してしまった(苦笑い)。ただ、キャッチボールはしっかり見させてもらった。遠投も行っていたが、体にバネがあり、躍動感が伝わってきた。跳ね上がるような体の使い方をしている。できそうで、なかなかできないもの。身体能力が高そうで、魅力を感じる。これからが楽しみだ。

古謝、荘司もいいボールを投げていた。中心にならないといけない2人だ。

野手では、ひいき目抜きに浅村が圧倒的に一番良く見えた。打席で構え、左足を上げた瞬間に分かる。重心が高くならず、軸の右足側のお尻が若干沈む感じだ。どっしりとしている。悪いときの浅村は反対で、足が上がるのにつられて上体が伸び上がってしまう。それがなかった。実際に打球もよく飛んでいた。表情もいい。本人も「いい感じで来ています」と言っていた。あまり、そういうことは言わないタイプだけに、珍しかった。昨季は2000安打したとはいえ、納得する数字ではなかったはず。今季にかける思いが伝わってきた。

中島、黒川、村林、宗山ら昨季結果を残した選手たちは、今年どれだけ踏ん張れるかが大事になる。特に村林は昨季後半は打撃が小さくなっていた。キャンプではしっかり振る意識が見られた。

最後に、気になった点を挙げたい。表現が難しいが、野手の練習に“間延び”を感じた。いろいろと新しいことに取り組んでいるのは分かるが、非常に効率の悪さが目についた。改善の余地はあるのではないだろうか。効率とは別の部分で言わせてもらえば、細部にこだわって欲しい。例えばベースランニング1つとっても、まだキャンプ序盤で強度を抑えているのは理解するが、それでももう少し高い意識を持って取り組むことが重要だ。(日刊スポーツ評論家)