DeNA梶谷隆幸外野手(29)が、39年ぶりとなる「20本塁打20盗塁」を達成した。9月28日阪神戦で、能見から放った1発。このホームランで20発に到達し、すでにマークしている21盗塁と合わせて達成した。「走れて、大きいのも打てる選手なそうそういない。なんとか今季中に達成したい」とこだわって「20×20」の数字を積み上げてきた。

 今季は序盤から本来の力を出し切れなかった。2番起用から7番に配置転換し復調。次第に数字も伸びた。開幕当初言っていたことがある。「盗塁やホームランの数字は下がらない。でも、打率は下がったり上がったりする。だから下がる数字は気にしないようにしているんです」。目に見えて増える数字だけを意識して、積み上げていく。そうやって繰り返し、本塁打、盗塁ともに20まで到達したのだ。

 ただ、どうしても増えない悩みもある。体重がシーズンに入ると激減してしまう。このシーズン終盤で約10キロ減。「どんだけ食べても太らない。例年いつももがいている」と解決策を模索している。もともとラミレス監督も「打率3割、30本、30盗塁(トリプルスリー)がとれるポテンシャル」と認める逸材。課題を克服して体重が上がれば、おのずとトリプルスリーも見えてくるかもしれない。【DeNA担当 栗田成芳】