セ・パのシーズン全日程の終了と歩調を合わせるように球界が騒がしくなってきた。まあ、毎年恒例? とはいえ、この時期は各球団の「人事」が紙面をにぎわす。既にBクラスに終わった巨人は来季1軍コーチングスタッフを発表した。高橋由伸監督の続投、吉村禎章氏のコーチ復帰など1軍組閣が確定。メンバーを見ると、村田ヘッド兼バッテリーコーチ、吉村総合打撃コーチ、斎藤雅樹投手総合コーチと主要3部門に「ヘッド、総合」の肩書があるコーチが就任している。いずれも50歳代で、高橋監督からすれば一回りほどの年齢差のコーチである。各部門の強化が目的なのだろうが、青年監督にしてみれば、名門? 巨人の大先輩をそろえて、なかなかやりにくかろうと思ってしまう。

 パ・リーグに目を移すと、ロッテが井口新監督で船出する。今日12日に発表予定で、こちらも「青年監督」の誕生である。ホークスも佐々木誠3軍監督、藤井康雄2軍打撃コーチが退団…。シリーズが終わるころにはまだまだCS出場組のチームからも動きが出そうだ。

 「コーチ業というのはな、いろんなチームから声がかかってナンボや。この業界でやっている以上はそういうコーチにならんといかん」。ダイエー時代に根本監督(故人)が口癖のように言っていた言葉だ。

 CS、日本シリーズと続く祭典の「舞台裏」の動きも目が離せない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】