アレックス・ラミレス監督(43)が、日本国籍取得することを明かした。すでに申請済みで、年内には取得の見込みだという。01年に来日以来、今年で18年目になる。日本を拠点にしてきた同監督が、大きな決断をした。

 理由を聞かれた同監督の第一声は、シンプルだった。「私は日本のことを愛している」。日本スポーツ界で国籍取得する外国人は、選手であるケースが多い。日本代表に入るためや、国内リーグなどで外国人枠を使わずに試合に出場できるようにするためなど、競技を問わずに見られる。しかし、ラミレス監督の場合は外国人のままでもプロ野球の監督になれているし、夢の1つとして語った侍ジャパン監督にも、国籍の規定はない。だからこそ、そこにラミちゃんの覚悟が見える。

 日本人の奥さんを持ち、子どもも日本人。家族を持ち、日本で暮らしている。国籍取得して、生活が大きく変わることはないと思う。それでも「僕の気持ちが強くて、国籍を取得しようと決めたんだ」。身も心も日本人になって、日本に生涯をささげる-。そういう精神的な部分が大きかったのだろう。「日本に、日本の方に心から感謝している。お返しをしたいんです」。優しい目で、繰り返し何度も言っていた。【DeNA担当 栗田成芳】