左翼手は巨人和田恋外野手(22)の打球を見送るしかなかった。26日、川崎市内のジャイアンツ球場で行われたイースタン・リーグの巨人楽天戦。4回1死走者なし、楽天安楽の141キロ直球を思い切りしばきあげた。逆方向へと打ち上がった打球は右翼スタンドの山壁へと一直線。緑が生い茂る中段で弾んだ。5月2日以来となる6号ソロ。「久しぶりの1発だったんで、それは良かったです」と少しばかり表情が緩んだ。

 打ちまくっている。26日終了時のイースタン・リーグの規定打席以上の個人打撃成績では打率3割3分8厘(2位)、6本塁打(1位タイ)、36打点(1位)。好調が続き、この日のジャイアンツ球場でのファンからは1軍昇格を期待する声援も飛んでいた。だが、和田自身の自己評価はまだ厳しい。「まだまだです。3割を打っているのも初めてですし、少しは自信にはなっていますけど、もっともっと打たないと信頼されない。1日1日必死にやっていくしかない」と気を引き締めている。

 目指す場所は1軍昇格だけでないからだ。同い年の楽天内田が1軍に昇格し、本塁打を量産。同じ右打者で同じタイプだと認識し、上がるからには1軍の舞台で活躍できなければならないと意識する。「刺激になるというか、自分も頑張らないと。打って認めてもらえるようになりたい」。開幕前は1軍同行し、オープン戦で本塁打も放った。開幕後の昇格はまだない。1軍に恋い焦がれるだけでなく、主戦場とできるようになる。和田が2軍で魅力を磨き上げていく。【巨人担当 島根純】