力投するロッテ岩下(2018年10月5日撮影)
力投するロッテ岩下(2018年10月5日撮影)

ロッテの22歳右腕、岩下大輝投手が、新たにチームに加わった吉井理人投手コーチと直球に磨きをかけている。「今ちょっと新しいことに取り組んでいるんです」。もともと体が開くクセがあったが、左肩と踏み出した左足を開かずに踏ん張り、その反動で自然に右腕を回して前でボールを放す感覚。「ポイントは左側の手と足。止めるところを止めて回すところを回して、もっと前で放すイメージです」と説明する。

今季、吉井コーチが加わり、何度か話し合いの機会があった。「あそこまで自分の意見を聞いてくれるコーチはほぼ初めてですね。僕が言いやすい環境をつくってくれているのかなと思います」。会話の中で「どんな投手になりたいのか?」と聞かれ、ソフトバンク・サファテと日本ハム石川直の名前を挙げた。「角度があって速い、強い球を投げる。ああいうまっすぐが良いピッチャーになりたい」と目標を掲げる。

星稜高から14年ドラフト3位で入団し、今年でプロ5年目。昨年は初登板を含めて18試合に投げた。10月5日の楽天戦では先発して6回4安打無失点。うれしい初勝利も記録した。今季は「全然調子が悪い。現時点では理想のイメージとかけ離れすぎている」という。そんな中でも明るさは失わない。「自分は去年初めて1軍で投げたばかりの投手。まだ22歳。経験のある方からいろいろ聞いて、自分に合っている投げ方をいろいろ試したい」。意欲的にトライを続けるつもりだ。【ロッテ担当 千葉修宏】

吉井投手コーチ(2019年2月5日撮影)
吉井投手コーチ(2019年2月5日撮影)