<球春みやざきベースボールゲームズ:ソフトバンク0-2ロッテ>◇2月28日◇宮崎アイビースタジアム

ソフトバンクは宮崎での対外試合3ゲームで勝ち星を挙げることはできなかった。まあ、この時期、勝敗よりも選手の調整具合を見るのが主眼だけに、負けても問題はない。ただ、最終日となったこの日のロッテ戦は少しばかりがっかりした。試合開始前にレギュラークラスのほとんどが帰福。福田、中村晃、上林らは出場したものの、途中交代すると搭乗便に合わせて慌ただしく球場を後にした。

「球春みやざき ベースボールゲームズ」と題してホークスなど6球団が集まりキャンプ終盤に練習試合を組み込んだイベントは7年目。宮崎市関係者は「7年目にして初めて雨天中止なく全試合ができました」と、笑顔で話した。ホッとしたような表情で最終日を迎えた市関係者の背中を見送りながら、主力が大幅に抜けたホーム試合でもよかったのだろうか…と感じないではなかった。宮崎をキャンプ地とする「ホスト球団」として、自宅に客人を招きながら主人不在…。そんな寂しさも感じた。

ホークスはB組もキャンプを打ち上げた。いよいよ福岡に戻ったらオープン戦16試合がスタートする。リーグV奪回&日本一の大目標の前に、チーム内の「サバイバル戦」も激化し始める。この日、宮崎を後にした今宮は「とにかく結果にこだわっていきたい。(左太もも裏の)ケガの再発もなかったし、実戦の中で結果を残せるようにしたい」と口元を引き締めた。

充実のキャンプだったかどうか。これからが問われる時間となる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】