<ヤクルト11-2巨人>◇25日◇神宮

先制本塁打を放ったヤクルト青木宣親外野手の両手には、青いバッティンググローブがはめられていた。4打数4安打2打点で、打率は山田哲に次ぐ3割3分3厘。常に結果を出せる裏側には、高い自己分析能力がある。

休養日としてスタメンを外れていた6日の中日戦(神宮)、延長12回2死で代打で登場し、劇的なサヨナラ本塁打を放った。その際、右手は赤いバッティンググローブ、左手は素手だった。「(以前から)左手が巻く癖があって、前日に打てていなかったから、理由は何かなと考えた。素手だと、巻く癖が出ない。自分なりに考えて、練習からやっていました」。前日5日の中日戦では2打数無安打に終わっており、6日の試合前練習から素手での打撃を試していた。

今年からソックスを見せる“オールドスタイル”にしているが、4月中旬にはユニホームのズボンの長さも微調整し、裁縫してもらうこだわり。青木の“気付き”は、卓越している。【ヤクルト担当 保坂恭子】

ヤクルト対巨人 7回裏ヤクルト2死、中前打を放つ青木(撮影・狩俣裕三)
ヤクルト対巨人 7回裏ヤクルト2死、中前打を放つ青木(撮影・狩俣裕三)