社会人歴9年目にして初めての在宅勤務を経験している。ソフトバンクが9日から非公開の自主練習を始め、オンラインでの取材対応もスタートさせた。
文明の利器には驚かされるばかりだ。ソフトバンクが取り入れているオンライン会議システムでは、新聞やテレビを合わせて30人近い報道陣が参加しても混乱なく取材が進む。相手の表情も良く見えるし、声もしっかり聞き取れる。思わぬ副産物だが、しばらく会えないと思っていた記者仲間の元気そうな顔も見えるので少しうれしくなる。(いかんせん自宅からの参加なので、部屋中にあるオタクグッズが背景に映り込まないように細心の注意は払っている)。
10日は柳田悠岐外野手(31)が取材対応してくれた。子どもと過ごす時間が増えたことなどを紹介しながら、料理や皿洗いなど「日頃あまりしないことをやっています」と明かしてくれた。思えば3月末にチームが活動休止になってからすぐ、和田や牧原、バンデンハークらが自身のSNSで料理に挑戦した様子を投稿していた。こういう期間でも何かプラスになることをしようという姿勢はさすがプロと思わせられる。
ようやく選手たちは体を動かす場を得られたが、練習再開を報じるニュースに対し、一部では「今は野球をやっている場合じゃない」と否定的な意見もある。だが球団も選手もそういう意見があることは十分承知しており、これでもかというくらい高い意識で予防に取り組んでいる。
場所と時間を分けての少人数制に、ロッカーを分離しての完全入れ替え制。グラウンド内でも選手同士の接近を極力避けているという。内川はオンライン取材で「この状況で練習させてもらっているぼくらが、かかるわけにはいかない。気を引き締めて練習しないといけない」と話していた。やるからには、という強い責任感がうかがえる。野球選手にとっては練習も重要な仕事の一部。制限の中で懸命に準備しているのだ。温かい目で見守ってほしい。【ソフトバンク担当=山本大地】







