<ソフトバンク6-2オリックス>◇16日◇ペイペイドーム

ソフトバンク対オリックス 1回裏ソフトバンク無死、今宮は右前安打を放つ(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対オリックス 1回裏ソフトバンク無死、今宮は右前安打を放つ(撮影・梅根麻紀)

数字は正直だった。ソフトバンク今宮が今季3試合目の「1番遊撃」で先発出場。いきなり初回にアルバースの140キロのツーシームを右前にはじき返すと、チームは主導権を握った。2死二塁となって4番栗原の中前タイムリーで先制。対アルバースはこれまで12打数8安打、打率6割6分7厘とカモにしていた背番号「6」が躍動した。1点を追加した直後の2回1死二、三塁では143キロの速球をはじき返すと、遊撃手の頭上をライナーで越す2点適時打。「打ったのは真っすぐか、ツーシーム。相性がいい相手なのは知っていたので、チャンスだったし、思い切って打ちにいきました。いい追加点になってくれたと思います」。チームは2回までに4点を挙げアルバースをKOした。

ソフトバンク対オリックス 2回裏ソフトバンク1死二、三塁、今宮は左前適時打を放つ(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対オリックス 2回裏ソフトバンク1死二、三塁、今宮は左前適時打を放つ(撮影・梅根麻紀)

「1番」の打順も好数字だ。この日は4打数2安打。今季3度目の1番打者で計13打数6安打、打率4割6分2厘とハイレベルな数字を残している。ダメ押しの1点を挙げた8回には無死一塁から投前へきっちり送りバント。今季5個目の犠打を決めた。今宮にしてみれば6回1死一、二塁で二飛に倒れた打撃に不満が残っただろうが、リードオフマンとして十分すぎる活躍であった。今季は右肩の違和感もあり、計9試合欠場している。守備の要とも言われる「遊撃」を今宮がプレーボールから守ってこそ、チームも引き締まるというものだ。

18日からは千葉で苦手ロッテとの6連戦。熱暑のナイトゲームが待ち構えている。コンディション維持も大事だが、正念場の6連戦、今宮にはしっかり遊撃を守り続けてもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】