阪神飯田優也投手(29)が交換トレードでオリックスへ移籍することが決まった。18年途中にソフトバンクからトレードで加入。在籍期間は短かったが、日本一球団にいた経験から、若手投手陣に少なからず影響を与えたはずだ。

今オフ、プロ4年目の浜地がソフトバンク千賀らと合同自主トレを行ったが、間を取り持ったのは飯田だった。3人で行った食事会。飯田は「千賀の言うことは、すごく良く聞いてました」と笑って振り返っていた。高橋には、肩を鍛えるトレーニングの重要性を同じ左腕としてアドバイス。即戦力の呼び声高いドラフト6位の小川に声を掛け、チームになじめるよう他の若手投手陣らと会食の場を設けたことも。ソフトバンク時代にはヤフオクドームで拾った迷い猫を「ニャーゴ」と名付け、一時期は球場にも連れて行ってかわいがるなど、面倒見の良さを持つ。

これまでオフはずっと、同い年のソフトバンク東浜と自主トレを行ってきたが、今年は「今年はお断りさせていただきます」と丁重に告げて、鳴尾浜での単独トレーニングを選んだ。勝負をかけていた年。昨秋のキャンプで山本昌臨時コーチから教わった宝刀スクリューに手応えを持っていた。

先発調整を続けていたが、最近は2軍で中継ぎとしての起用が続いていた。プロ3球団目となるオリックス。これまでの経験を武器に戦力になるはずだ。【阪神担当=磯綾乃】