<中日8-4DeNA>◇4日◇バンテリンドーム

中日根尾昂内野手は球団公式グッズの売り上げ上位を3年間維持する人気ぶりだ。

球団首脳は「先日報告受けたときも売り上げトップだったね」と頼もしげ。大阪桐蔭で甲子園春夏連覇し、18年ドラフト1位の入団時から注目されてきたが、さりげない気遣いがファンの心を捉えている。

現在はナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」に住む。昨年末、マスク姿で寮に戻る根尾を見かけた近所の女性が「根尾さんですね。来年も頑張ってください」と声をかけた。新型コロナ感染予防を踏まえ、距離を空けてのあいさつだったが、根尾は真摯(しんし)に返答。「ありがとうございます」。握手もできず、サインももらえない。それでも初対面ながら「良いお年をお迎えくださいね」と優しく返してくれた根尾に女性は大感激だった。人気を支える一因はグラウンド外にもある。【伊東大介】

○…ともに医師として地域医療に従事する根尾の両親は岐阜県の自宅でプロ初アーチをテレビ観戦で見届けた。父浩さん(54)は「最初は犠牲フライになるかなと思っていたけど入ってくれて良かった。本当にみなさんのおかげです」と感激。母実喜子さん(54)も「コロナで大変な中、仕事として野球をやらせてもらっている。塁に出た先輩のおかげ」と、ぬいぐるみとクッキー以上となった母の日のプレゼントを喜んだ。

中日栗原打撃コーチ(根尾の本塁打に)「バッティングカウントで当てにいかず強く振るスイングができた。(練習で)引っ張って打つことをやってきた。ポイントが安定してきた」