高卒3年目のヤクルト長岡秀樹内野手(20)が、5月に入り、復調してきました。

今季は初の開幕1軍入りを果たし、遊撃の定位置を獲得。開幕戦から4安打の大活躍で、3月(6試合)は打率3割4分8厘の好スタートも、4月(21試合)は打率1割7分7厘と落ち込みました。それが5月は12試合で43打数13安打の打率3割2厘(17日現在)と復調。14日広島戦(マツダスタジアム)では、決勝打を含む3安打で、4月2日以来となる今季3度目の猛打賞をマークしました。

試合後は当人も「やっぱり疲れてしまうとバットが出てこなかったり。技術的なことで見つめ直した結果、今、いい方向に出ているなと思います」と話していました。開幕から2カ月近く経過し疲労が蓄積する時期ですが「昨日はサウナに入って水風呂に入ってました。食事も量は食べるようにしていますし、体の可動域を広げるストレッチは、こだわってやっています」と、体のケアにも気を配っているようです。

打撃面では、ファーム時代から指導を受ける大松尚逸コーチ(39)の助言により「とにかく積極的に」と意識しています。実際、ここまで全39試合に先発出場し152打席に立ちましたが、四球は2個だけ(24三振)。初球から積極的に振りに行く姿勢が目立ちます。

とはいえ「早打ち」の傾向は一目瞭然。対戦が数巡した今は相手チームからも対策も練られているはず。それでも「僕は変えないように。受け身になったら全部刺されちゃうので。自分から仕掛けて初球からどんどん行くという気持ちは常に持っています」ときっぱり。「初心を忘れずに。少し慣れてきちゃう部分もあると思うんですけど、開幕戦のような初心でこれからもずっと」。最後まで積極性を貫く決意を示した20歳に、今後も期待が高まります。【ヤクルト担当=鈴木正章】