節目の数字がくると、いろいろなデータが出てくる。8月9日の東京ドーム。対巨人戦が今シーズンの100試合目になった。
最後は底力の違いで阪神の勝ち。100試合目を勝利して、58勝38敗4分け、勝率6割4厘。2位の広島とは4・5ゲーム差をつけ、いよいよ首位固めに入った…という印象が強い。
そこで日刊スポーツに興味深いデータが掲載されていた。セ・リーグで100試合消化した時点で、2位に4・5ゲーム差以上の首位チームは過去に40球団あり、そのうち38球団がそのままゴールしているというもの。かなりの高確率のV予告だが、V逸した2球団というのがいずれも阪神…。1956年と2008年の2度で、2度あることは3度にならないことを祈るばかりだ。
残り43試合(8月9日現在)。「まだまだ星勘定はしない」と言う監督、岡田彰布だが、すでに最終コーナーが近いことを自覚している。過去、何度も優勝争いを経験したことの強み。残りを〇勝〇敗ペースで…というのは、もう計算に入っているとみる。
岡田が常に頭に描く数字がある。まず「80」である。シーズンによってばらつきはあったが、現状は143試合制。そこで「優勝条件」になるのがシーズン80勝。過去80勝をクリアしても優勝できなかったこともあるが、2003年、2005年と直近のリーグ優勝は当然、80勝を超えている。
ということは残り43試合、80勝到達には22勝21敗。5割ペースでいけば、クリアできることになる。「シーズン80勝…。これは1年を戦う上においての目安よ」。岡田は80という数字にこだわりを示してきた。
それでか…と、背番号80との関わりを聞くと。岡田は現役時代、背番号は16で通したが、オリックスから阪神に指導者として戻る時、球団から「背番号、どうします?」といくつかの番号を提示されている。その時、たまたま空き番になっていたのが80番だった。「その年、平さん(藤田平)さんがユニホームを脱いで、80番が空いていたんよ。まあ、何となくというか、特別な意味があったから選んだわけやないわ」。だから「シーズン80勝? 関係ない、ない」と笑っていた。
それでも選んだ番号が、いまではキーナンバーになっている。そして、さらなる数字が勝率6割だ。1年通して勝率5割台での優勝はよほどの混戦であり、やはり6割越えが、優勝への前提の数字といえる。
80勝超えと勝率6割超え…。これを目指しての残りゲームになるが、岡田はここにきて、かなりの手ごたえを得ている。というのも、監督に就任してキャンプを終え、シーズン序盤を戦っている頃、岡田はこう口にしている。「ウチのチーム、どう思う? 戦力がそろっているし、強い? ウソやろ。強くはないで。でもな、これまでにない感覚をオレは感じているんよ。それは戦いながら、経験を積みながら、チームは日々、消化していくにつれて強くなっていく。そんなチームよ。それは間違いない!」。ここまで分析していた通りの成長曲線。それをつい先日、「強くなる? 強くなっているんとちゃうか。こうやって勝つんやから」と、岡田流の言葉で表現していた。
2005年以来の頂点まで残りは43試合(8月9日時点)。あの時、優勝を経験した元コーチと偶然に会った。打撃コーチだった正田耕三である。いまは客観的に見ることができる。「優勝しますよ、絶対。なぜ? あの時(2005年)より投手力がある。JFKは絶対だったが、先発はそれほどでもなかった。今回は先発がそろっているし、質量ともリーグNO・1。これが優勝絶対説の根拠」。優勝コーチの後押しもあり、さらに「その気」になってきた。【内匠宏幸】
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