武蔵の快進撃は、5回戦で止まった。0-3の5回に2点を返し、2-6とされた6回にも3点を奪うなど食い下がったが、7回以降は投手陣が打ち込まれて力尽きた。

 同校OBで東大出身の野村勇太監督(31)は、平日は大手広告会社の電通に勤務しながら、土日で野球部を指導してきた。初の8強入りには届かなかったが「2度も追い上げられたのは彼らの成長。いつもより長く、充実した夏でした」と振り返った。

 野村監督は今夏限りで退任し、営業マンに戻る。「明日(20日)は祝日なのでゆっくり休んで、21日の朝から仕事に行きます。選手たちはこれから受験勉強ですが、集中力があるので大丈夫でしょう」とエールを送った。