最速150キロを誇る創志学園の2年生エース、高田萌生(ほうせい)の今夏の甲子園デビューはならなかった。

 準決勝まで4試合30イニング1失点の高田は、この日も7回まで無失点。だが8回2死一、二塁から相手6番の畑口裕太捕手(3年)に右中間を破る適時三塁打を浴び、2失点。さらに暴投で追いつかれ、2死一、二塁で降板した。初戦の笠岡商戦で147キロをマークするなど、今夏のスター候補と期待された右腕は「3年生と甲子園に行きたかった」と懸命に涙をこらえた。8回の守りで、三塁線へのファウルを捕ろうと飛び込んだ際に両足をつらせて倒れ込んだ立花聖也主将(3年)は「捕れる打球は何本もありました。自分の体調管理の甘さで迷惑をかけた」と両足の痛みをこらえながら、仲間にわびた。