3季連続出場の静岡は、大会第2日(7日)第4試合で山梨・東海大甲府と初戦を戦うことになった。昨夏、今春と同じ第2日の登場だが、第4試合は初めて。ナイターになる可能性もあり、選手からは楽しみにする様子がうかがえた。ナインはこの日午前には、甲子園見学を行った。

 やはり、この日が初戦となった。静岡の安本竜二主将(3年)が全体17番目でくじを引く。隣県、東海大甲府の隣に入った。試合日は第2日。栗林俊輔監督(42)は「また第2日なんだろうなと思って見てました」と笑いながら話した。

 昨夏、今春と第2日第2試合だったが、第4試合となったことだけが異なった。安本は「ナイターをやってみたいという気持ちはある」と話せば、堀内謙伍(3年)も「ナイターになれば暑くないだろうし、やりやすいと思う」と未知の体験を待ち望んでいるようだった。

 共通項が浮かび上がる。昨夏初戦は石川・星稜だった。当時の岸山智大主将は「僕らは延長再試合から勝ち上がって、相手は9回大逆転。奇跡のチーム同士の対戦」と話していた。今回の東海大甲府は昨秋の新チーム発足から県内無敗。エースは180センチの2年右腕で、夏の予選も準決勝までの4試合すべてでコールド勝ちするなど、静岡同様に県内で圧倒的な強さを誇っている。

 日本ハム渡辺諒が在籍していた12年夏に全国4強入りしている強敵だが「第2日で状態がいいところでできる」と安本。7月31日夜から大阪入りしているため、初戦が7日となることも理想的だ。堀内が「試合への気持ちが入ってきた」と話せば、安本も「相手は甲子園に出ている強いイメージがあるけど、自分たちの準備をするだけ」と特別視はしない。

 目標とする日本一への道のりは、日本一の山をはさんだ相手との対戦から始まる。【加納慎也】

 ◆県勢の対山梨県 夏は99年2回戦で静岡が甲府工に3-2で勝って以来2度目。センバツは94年1回戦で掛川西が山梨学院大付に1-7で敗れている。