智弁和歌山が津商(三重)に逆転負けした。

 夏は3年ぶりで、左腕エース斎藤祐太投手(3年)と強力打線の評判が高かった。初回にすんなり2点を先制しペースをつかんだものの、4回の守りから失策がらみの失点があり、次第に相手に流れを渡してしまった。斎藤は「自分のエラーからこういう結果につながってしまい、申し訳ない」と話した。

 1試合で7失策。他に、記録は安打になったが、野手のミスも目立った。バッテリーエラーも2度。甲子園最多63勝の高嶋仁監督(69)は「見てのとおりです。エラーをするチームをつくったのは監督です」と内容を振り返り「理由のつけようがない負け方」と残念がった。

 現チーム全員が夏の甲子園は初の経験だった。今後はこの日出場した2年、1年を中心に来夏を目指す。斎藤は「厳しい練習を乗り越えて、甲子園に戻ってきて、勝ってほしい」と後輩に夢の続きを託していた。