彦根東(滋賀)が龍谷大平安(京都)を3-2で破り4強入りした。

 1回に2点を先制。2回表に同点に追いつかれたがその裏、スクイズ(内野安打)で勝ち越し。1点リードを先発した2年生左腕、増居翔太投手が守って逃げ切った。

 増居は強打の龍谷大平安打線をわずか2安打に抑える好投。4回以降は安打を許さなかった。

 「ボールが先行してまだまだ課題はあります。甘いところに投げたら打たれるので厳しいコースを突きました」と冷静に話した。

 本格的に投手を始めたのは1年秋から。当初は125キロ程度だった球速が冬の投げ込みで134キロまでアップした。

 彦根東は滋賀県屈指の進学校。増居は文武両道を実践し成績も学年(320人)で「いい時で20番から30番くらい」と上位。京大進学を志望しているという。

 村中隆之監督は「増居が良く投げてくれました。立ち上がりが良かったので大丈夫だと安心しました。物おじしないで淡々と、ひょうひょうとプレーできる生徒です」と話していた。