新発田は3回、本間惇右翼手(2年)の逆転満塁本塁打から打線が活性化し、村松を9-1の7回コールドで下した。

 新発田が逆転満塁弾で息を吹き返した。0-1の3回2死満塁で、5番本間が放った打球は高い軌道のまま、バックスクリーン左に飛び込んだ。「ちょっと上がりすぎたかと思ったけど、うまく風に乗ってくれました」。公式戦2発目、初の柵越えは値千金のグランドスラム。5回にも本間の三塁打などで5点を追加し、コールド勝利へと持ち込んだ。菅勝監督(43)も「あれで楽になった。硬かった序盤から、あの1発で他の選手も自分の力を出せる空気にしてくれた」と、本間さまさまだった。

 本間は新チーム発足時は4番を打ったが、昨年12月に左膝半月板を損傷して手術。復帰まで1カ月半を擁し、チームが取り組んだ肉体改造に乗り遅れた。代わりに体幹強化に努め、「体の軸がぶれない打撃フォーム」を磨き、春の練習試合から打率4割超えの好調を持続中だ。【中島正好】