3連覇を目指す花咲徳栄が11-1で越谷総合技術を破り5回コールド発進した。プロ注目の西川愛也外野手(3年)が通産27号となる勝ち越し2ランを放った。

 1-1で迎えた3回無死一塁。内角高め直球を振り抜くと逆風をものともせず白球が右翼芝生席へ飛び込んだ。さらに打者一巡で回ってきた第3打席では内角低めをすくい上げた。高く上がりすぎたか今度は風に押し戻されてフェンス手前で失速したが、無風なら間違いなく1イニング2発となっていたはずだ。

 西川は「良い感じでした。低い打球を意識していました。打線が硬直していたので、あの1本でほぐれたというか火が付いたと思います」とふり返った。岩井隆監督は「西川は当たり前のように打つから」と当然といった顔つき。この日は日本ハム、広島、西武、オリックス、ロッテのほか大リーグのアストロズも視察し、西川の打席をチェックしていた。