松商学園が9年ぶり36度目の甲子園出場を決めた。昨夏決勝と同じ、佐久長聖に5-4でリベンジを果たした。
エース青柳真珠投手(3年)が先発し、5回1/3を投げ4失点。継投した直江大輔投手(2年)は佐久長聖打線を1安打に抑え、無失点で試合を締めた。9回裏2死一、三塁。最後の打者を右飛に打ち取ると、あどけなさの残る笑顔で右手を上げた。「野球を続けてきてよかったです」。試合後ベンチで誰よりも涙を流した。「やっぱり力が入って…」。マメがつぶれたのか、直江の右指は血だらけで、血のにじんだ野球帽が力投を物語っていた。
◆松商学園 1898年(明31)創立。生徒数は1345人(女子747人)。野球部は1913年創部で、部員は104人。甲子園出場は夏36回目で、春は16回。全国優勝は夏1回。主なOBに中島治康(元巨人)。所在地は松本市県3の6の1。百瀬康雄校長。
◆Vへの足跡◆
1回戦12-5小海
2回戦8-0伊那北
3回戦9-0長野日大
4回戦6-3飯山
準々決勝5-4小諸商
準決勝10-3岩村田
決勝5-4佐久長聖