清宮、甲子園で待ってるぞ。第99回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の南北海道大会で3連覇した北海が、一夜明けた24日、札幌市内の同校グラウンドで練習を開始した。投手陣大黒柱の左腕、多間隼介投手(3年)は、全国での目標に早実・清宮幸太郎内野手(3年)斬りを挙げた。左打者には南大会で被安打4のうち1安打とめっぽう強い。超高校級の左スラッガーとの対戦を想定し、自身のモチベーションを上げていく。

 歓喜の3連覇から一夜、北海・多間が早くも3度目の甲子園に向けた目標を口にした。「また甲子園に行けるチャンスに巡り合えた。まだ出場は決まっていないが、もしできるのであれば、早実の清宮君は気になるし、対戦してみたい」と前を見据えた。

 身長166センチの多間と184センチ、高校通算106発の清宮。ともに1年だった15年夏の甲子園開会式の直前、トイレですれ違った。「既に話題にはなっていたけど、やっぱり実際に見たら大きかった。この選手が同学年かと。いつか抑えたいと思うようになった」。1年夏は北海が初戦で敗退、昨夏は早実・清宮が西東京大会で敗退し対戦はかなわなかった。最後の夏、高校球界最高の打者との勝負を思い描き、自らの気持ちを高ぶらせていく。